盗人にも三分の理 - 他者の過ちにも理解と共感を示せるか -

「悪事を働いた者にも、それなりの理由はあるものだ」(故事ことわざ辞典より) 本当の、根っからの狂人など、悪人など、そうそういないと思います。 (ただし「全く存在しない」とも思いません。それが先天性であれ、後天性であれ。)

温故知新 - 先人の教えを疑う自分を疑え -

先人の教えを学ぶには『郷に入っては郷に従え』と同じ謙虚さが必要かもしれません。 温故知新とは 過去の事象や学説をじっくりと学んだ上で、現状を知り、それに適した判断ややり方を見出し今後に活かすこと。 出典『論語』で原文は「子曰温故而知新可以為師…

嘘も方便 - 真実よりも優れた嘘もある -

「時と場合によっては嘘が必要なときもある」(故事ことわざ辞典より) 嘘をつくのはよくないことでしょう。 しかし厳密には嘘が悪いのではなく、それが相手の不利益に結びつくから悪いのです。

人を見て法を説け - それは誰にとって正しい言葉なのか -

「相手の性格や気質を考慮して、適切な言い方をせよ」(故事ことわざ辞典より) 厳密さや正確さを追求すると、結局何が言いたいのか伝わらなくなることもある。 こんなサイトみたく「〜と思います」なんて言わずシンプルに断定するのも一理です。

自然淘汰 - 歴史という結果論が教えてくれる正しさ -

結果的にそれがより正しく、より環境に適していたから現在まで残っている。 自然淘汰とは 生物のうち、外界に適応するものは栄え、そうでないものは滅びるということ。 また、時代の流れと共に優良なものが残り、そうでないものは滅びるというように使われる…

郷に入っては郷に従え - 「いいから黙って従え」は理不尽ではない -

どんなにいいボールを投げても、相手にその気がなければキャッチボールにならない。 郷に入って郷に従えとは その場所にいるときは、その場所のルールに従うこと。 英語では“When in Rome,do as Rome does”と言う。 続きを読む このキーワードを含むブログを…

守破離 - より深く理解するためにこそ教えを破れ -

1. 守 : 例え「師の教えが間違っている」と思っても、師の教えを守る 2. 破 : 師の教えをある程度習得したら、今度はその教えを破る(他流派を学ぶなど) 3. 離 : 「1. 守」「2. 破」で学んだことを踏まえ、自己流へと離れて行く 守破離とは □ビジネス分…

ダニング=クルーガー効果 - 喪失することに意味のある自信 -

「未熟あるいは能力の低い人ほど、実力以上の自信に満ちている」(cf. Wikipedia) 1ができるようになっただけで、まるで10までできたかのような過剰な自信を持ち、 それで10に挑んでも、挫折するのは当然。でもそれはきっと、価値ある挫折。

顰に倣う - 他者の成功談を鵜呑みにしてはいけない -

物事の有用性は、その前提となる背景に依存するのだと思います。 顰(ひそみ)にならうとは 古代中国、呉に嫁いだ絶世の美女・西施の一挙一投足の振る舞いを、庶民がいちいちまねしたという故事から、考えもなしに人のまねをすることを言う。 続きを読む こ…

足るを知る者は富む - 自身の欲望の際限なさを知る -

「満足を知る者は、貧しくとも精神的に豊かで幸福である」(故事ことわざ辞典より) 平和で、自由で、衛生的で、文化的で、自然に恵まれ、経済大国の現代日本。 見る人から見れば、この国は本来、既に十分楽園たりうるはずです。

禍福は糾える縄の如し - 不幸なくして幸福は定義できない -

「幸福と不幸は表裏一体で、かわるがわる来るものだ」(故事ことわざ辞典より) そうして、幸福も不幸も長くは続かない。 それは信仰の類いなどではなく、しっかりとした理由があると思います。

魚の目に水見えず人の目に空見えず - 自分の目を疑え -

「あまり身近にあるものは目に入らず、ありがたみもわからない」(JLogosより) 人間の認識や評価は相対性に基づいて創り上げられる。 それはつまり、相対性に乏しい対象は認識が難しいということでしょう。

人間は万物の尺度である - 相対性が創り上げる世界 -

「すべての判断の基準は、個々人に属する」(コトバンクより) 人間の認識はアテにならない。 しかし、心によって創り上げられる架空の世界にも、法則性はあると思います。

焼きなまし法 - 改悪なくして改革なし -

最善の模索、それはド近眼な人間が最も高い山の頂を目指すが如し 焼きなまし法とは 最適化問題のアルゴリズムの1つ。 続きを読む このキーワードを含むブログを見る

分別過ぐれば愚に返る - 言葉は万能の思考ツールではない -

「あまり深く考えすぎると、かえって失敗する」(故事ことわざ辞典より) 結論は先に決まっていて、それを時に隠し、時に補強するために理屈を後付けする。 それは、必ずしも間違った行為ではないと思います。

石に漱ぎ流れに枕す - 相手の理屈を論破しても意味はない -

「無理にこじつけて、自分の説を通そうとすること」(故事ことわざ辞典より) 人は多くの場合、論理の先に結論があるのではなく、 結論ありきで理屈を後付けしているのだと思います。

理屈と膏薬はどこへでもつく - 論理は正しさを保障しない -

「どんなことにも、もっともらしい理屈がつくものだ」(故事ことわざ辞典より) つまり「論理や大義名分が伴わない間違いや暴挙など存在しない」 …と言ってしまっても過言ではないのだと思います。

コペルニクス的転回 - 誰一人として同じ世界は見えていない -

人間は皆と共通の世界で生きてなどいないのでしょう。 コペルニクス的転回とは 天地がひっくり返るくらいの展開が起こること、またその様 関連キーワード パラダイムシフト 続きを読む このキーワードを含むブログを見る

色即是空 - 真理は認識できるか -

「この世の全ての本質は空(実体がなく空虚)である」は過言かもしれません。が、 色即是空とは 事象や現象はすべて仮の姿で、実体なきものであるということ。 仏教語で「色」はすべての事象や現象を意味し、「空」は「無」でも「有」でもなく「ゼロ」を指す…

百聞は一見に如かず - 言葉の力を過信してはいけない -

「百回聞くより、たった一度でも自分の目で見た方が確か」(故事ことわざ辞典より) この言葉、一説には『百聞は一見に如かず』の後に『百見は一行に如かず』と続き、 行動の重要性を説いた言葉でもあるそうです。 が、この記事で言及したいのは、言葉という…

知行合一 - だから人はわかりあえない -

「行動を伴わない知識は無知と同じ」という言葉には二つの捉え方があると思います。 知行合一とは 真の知と真の行いはひとつのものであるということ。 中国の王陽明の唱えた説である。 続きを読む このキーワードを含むブログを見る

無知の知 - 人は“わかったつもり”にしかなれない -

『無知の知』という言葉ほど “わかったつもり” になりやすい言葉はないと思います。 無知の知とは 無知であるということを知っているという時点で、相手より優れていると考えること。また同時に真の知への探求は、まず自分が無知であることを知ることから始…