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おためごかし - 本当にそれは相手も望む利益か -

自分の利益を考える、それ自体は当然のことでなんら問題ないでしょう。それ自体は。

おためごかしとは

win-win』は相手の認識一つで『おためごかし』に変貌する

 

少しでも自分達に有利な契約を結ばせたり、相手に競り勝とうとするのではなく、

人一人が成せることなどたかが知れているのだから、むしろ皆が望むような、

競争ではなく協力・共生関係の構築を目指す、そんな戦略を『win-win』と言います。

 

自分が勝って、相手も勝つ。そうして皆で共有できる利益を模索する。

それは『和を以て貴しとなす』にも通じる考え方だと思います。が、

ここで気を付けたいのは、『win-win』は自分の頭を下げずに済ませるための方便や、

自分の都合を押し通すための大義名分ではないということです(石に漱ぎ流れに枕す

 

そうして「貴方のため」を言い訳にする行為はもはや『おためごかし』であり、

例え自分にそんなつもりがなくとも、相手にそう疑われてしまっては(瓜田李下

協力・共生関係を構築するどころか、信頼関係が崩壊してしまいます。

 

例えば、何が相手にとっての『win』なのかを決めるのは他ならぬ相手自身ですから、

人によって何を利益や幸せと感じるかは千差万別なことを失念した挙げ句(遼東の豕

身勝手に相手の利益を決め込んで「これは貴方にとっても利益だと確信しているよ!」

などと的外れな提案をしてしまっては『おためごかし』と取られても仕方ありません。

 

「貴方のため」を語るとき、人は傲慢になりやすく

 

自分の正義や成功体験を盲信し、相手の世界を軽視してはいないか(パレートの法則

押し付けるのではなく相手と共に模索できているか、注意することが大切でしょう。

 

上司「低賃金で労働環境も悪いが、これは君達の成長に繋がるから『win-win』だな」

部下「いや、そんな成長望んでないから、あんたの都合を美化するのはやめてくれ」

 

 

「本心を隠されていたんじゃないか」「騙されたんじゃないか」という疑念や、

自信満々に提示される無理解は、時に大きな失望を与えるものですが(月とすっぽん

『おためごかし』がそうした事態を招きやすいことは踏まえておくべきでしょう。

 

綺麗な言葉に隠された身勝手な本心は、信頼を失墜させるに十分な力があるものです。

 

 

 

今ここからの光景は、こんな感じ。

 

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