社会

掃き溜めに鶴 - 正義は悪を、理想は現実を際立たせる -

「つまらないものの中にすぐれた者がまじっていること」(故事ことわざ辞典より) 周囲から反対されるほど燃え上がる『ロミオとジュリエット効果』が如く、 肯定or否定一色の論調はその対極を際立たせ、助長してしまうこともあるものです。

智に働けば角が立つ - その理屈の内に他者は存在しているか -

「理性のみで動こうとすると、人間関係がぎすぎすする」(故事ことわざ辞典より) 実際には単なる自分の都合や理屈でしかないことを「合理的」と勘違いしていないか。 今回は「合理」という言葉を使った、表面上の、少々言葉遊びの側面も強い話。

空観,仮観,中観 - その世界を創り上げているのは誰か -

いつもの如くわかりやすさ重視で、『空観,仮観,中観』“のような何か”について。 中観派とは インド大乗仏教哲学において、瑜伽行派(唯識派)と並ぶ二大潮流の1つ。龍樹「中論」の著作によって創始された。「般若経」の教えが基盤となっている。 続きを読む…

天上天下唯我独尊 - 価値や優劣を等身大に認識できているか -

光の当て方や角度を変えれば見え方も変わる、人の価値はそんな“玉虫色”の如し。 唯我独尊とは 四字熟語。 (1).釈迦の発した「天上天下唯我独尊」という言葉に由来する。 「人はそれぞれその人にとってかけがえのない尊い存在である(のでお互いに他人を大切に…

虎の威を借る狐 - それが“虎の威”だと認識できているか -

例えば、このサイトとて“故事ことわざ”という名の虎の威を借りている訳で← 虎の威を借るとは 「借虎威」の書き下し文。「戦国策」の一説で、他人の権勢をかさに着て威張る小人のたとえ。 「虎の威を借る〇〇」という形で使われる。「狐借虎威(虎の威を借る…

彼方を立てれば此方が立たず - 目先の論理的正当性に驕っていないか -

「両方が納得する、また喜ぶようなことをするのは難しい」(故事ことわざ辞典より) 誰かにとっての正義は他の誰かにとっての悪であるように、彼方も此方も、 その両方を立てるのが困難なのは、何も人間関係に限った話ではないでしょう。

和して同ぜず - 協調という大義名分に甘え、逃げ込んではいないか -

「人と協調はするが、主体性を失うようなことはしない」(故事ことわざ辞典より) 協調性を重視するあまり自分の判断を捨てた挙げ句「え、だって皆やってたから」 「皆そうだと言ってたから」などと後に言い訳する事態は避けたいものです。

鶴の一声 - その心に映る相手の姿は本物か -

『鶴の一声』を横暴と断ずるのは早計でしょう。ただし、それが本当に鶴の声ならば。 鶴の一声とは 多くの人々がああでもない、こうでもないと議論している際、その集まりの重鎮・有力者・権威者がひとことを言って方向性がきまるありさま。多くの議論や意見…

折檻 - 他者を強引に変えようとしていないか -

とりあえず必死に主張し続ければ、いずれは受け入れられる…とは限らないでしょう。 折檻とは 厳しくしかること。体罰を加え懲らしめること。 中国の故事「漢書」の「朱雲伝」に由来。 前漢の成帝の時代、朱雲が成帝の政治に対し厳しく忠告したため、朱雲は帝…

パレートの法則 - “優れた少数”を等身大に認識できているか -

「大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出している」(cf.Wikipedia) 別名『80:20の法則』や『ばらつきの法則』など。 優れた少数と、平凡な大多数、互いに互いへの感謝と尊重の念が重要なのでしょう。

無理が通れば道理が引っ込む - 無理は通さず、しかし正義に驕るな -

「俺が何をしようが、お前には関係ないやろ!」…とは限らないのでしょう。 無理が通れば道理が引っ込むとは 理に合わないことが世にはびこる時は、道理にかなった正しいことは行われなくなること。間違ったことが堂々と行なわれると、正しいことが行なわれな…

蟻の穴から堤の崩れ - 目先の行動の先にある崩壊は見えているか -

「わずかな油断や手違いで重大な物事が駄目になることのたとえ」(JLogosより) 別名『蟻の一穴』。規則やルールに厳格すぎて融通が利かないのは問題だと思います。 しかし同時に、それを破ること、特例や前例を作ることの重みを侮ってはなりません。

PDCAサイクル - 行動のために計画し、計画のために行動する -

いくら企画段階でニーズがあっても、完成した頃にニーズがなくなっていては無意味。 PDCAサイクルとは Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(見直し)という政策サイクル。 P段階での代替案の検討と評価を行った上で、このサイクルを回す必要があ…

鶏口となるも牛後となるなかれ - 眼前の選択肢は把握できているか -

「小さな集団であっても長となるほうがよい」(故事ことわざ辞典より) それが大きい集団であればあるほど、その長がどんな人間なのかの見極めは困難です。 しかし、自分や家族の命運を握っているのは、他ならぬその長なんですよね。

猿の尻笑い - 責められたくないが故に他者を責めていないか -

「自分の欠点には気づかずに、他人の欠点をあざ笑うこと」(故事ことわざ辞典より) ある瞬間、ある側面だけを切り取れば、正義と悪という構造は固定的かもしれません。 しかし、ならばその正義はなんら悪行をしていないかといえば…それはまた別の話。

和を以て貴しとなす - 悪意のない敵まで作り上げていないか -

「みんなが仲良くやり、いさかいを起こさないのが良い」(故事ことわざ辞典より) 皆さんご存知、聖徳太子(が制定した十七条憲法)の言葉。 「仲良くする」とは即ち「皆で共有できる利益を模索する」ということでしょう。

囚人のジレンマ - 利益のために利益を捨てられるか -

正直者が馬鹿を見る。しかし、皆が正直者でなくなったら、皆が馬鹿を見る。 囚人のジレンマとは ゲーム理論の用語。 個人に二つの選択肢(協力/非協力)が与えられた、二人の人間が遭遇するジレンマ。 個人にとっては、(自己の利益の最大化という個人にとっ…

社会的手抜き - 物理的な作業量のみで世界を評価していないか -

「1人当たりの課題遂行量が人数の増加に伴って低下する現象」(cf.Wikipedia) 別名『リンゲルマン効果』など。自分の行為と結果の因果関係が見えにくいと、 怠惰に繋がるだけでなく、身体の制御感覚が狂わされてしまう側面もあると思います。

株を守りて兎を待つ - 専門家は革新を嫌う -

「古い習慣や過去に偶然成功した経験にこだわること」(故事ことわざ辞典より) 一度山の頂まで登り詰めた人間は、その居場所に固執し、環境の変化に柔軟に在れず、 新たにより高い頂が現れても、それを目指したがらない傾向があると思います。

勇将のもとに弱卒なし - 上司の価値は部下の姿にこそ表れる -

「上に立つ者が優れていればその下につく者も優れている」(故事ことわざ辞典より) 「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」とでも言わんばかりの、 家臣を必要としない文字通り一騎当千の武将なんて、恐らく空想のみの存在でしょう。

類は友を呼ぶ - 自己の肯定は安心を、否定は成長を与える -

「気の合う者や似通った者同士は、自然に寄り集まる」(故事ことわざ辞典より) 似た者同士は集まる。そういった側面は確かにあると思います。 しかしそれ以上に、似ていない者同士は居心地が悪いという側面も強いのでしょう。

忠言耳に逆らう - 真に有益な言葉ほど自分の耳には痛い -

「忠告の言葉は耳が痛いから、素直に受け入れられにくい」(故事ことわざ辞典より) 「忠告が的確に自分の弱点をついている」という自覚が伴わず、無意識のみが反応し、 生じた「否定された不快感」を他者批判によって解消していることも多いと思います。

魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよ - 優劣は本質ではない -

「仕事には適不適があるものだから、適任者を選べ」(故事ことわざ辞典より) 人と異なることを恐れていては、人より大きく優れることは難しい。 しかし、人と大きく異なっていても、それが優劣どちらに転ぶかはわからない。

パブロフの犬 - 人の在り方は外部刺激に支配されない -

人は人を変えはしない。当人が他者からの刺激を踏まえ、自分の意志で変わるだけ。 パブロフの犬とは 犬にエサを与えるときに必ずベルを鳴らすようにしたところ、エサが無くてもベルを鳴らすと犬がよだれをたらすようになるというもの。 パブロフ博士が1902年…

朱に交われば赤くなる - 変えるのは他者ではなく自分自身 -

人は交わる人次第で良くも悪くも、少なからず影響を受けて変わるものだと思います。 朱に交われば赤くなるとは 純真な(白い)者も、朱い仲間を作ると、同じく赤くなってしまうのでよろしくないこと。儒教的な観念である。 続きを読む このキーワードを含む…

魚心あれば水心 - 合わせ鏡が作り出す流れに呑まれていないか -

「相手が好意を示せば、こちらも好意を示す気になる」(故事ことわざ辞典より) この言葉、主体が自分か相手かなど、時代や出典によって微妙に意味が異なります が、少なくとも敵意剥き出しの相手に好意を示す人などそうそういないでしょう。

人こそ人の鏡 - 眼前の相手をそうあらしめたのは誰か -

「他人の言動は鏡に自分をうつす鏡のようなもの」(故事ことわざ辞典より) 「人と人は合わせ鏡」や「子は親を写す鏡」など、人はしばしば鏡に例えられます。 ならば、他人を嘲笑することは、鏡に映る自分を嘲笑することなのでしょう。

盗人にも三分の理 - 他者の過ちにも理解と共感を示せるか -

「悪事を働いた者にも、それなりの理由はあるものだ」(故事ことわざ辞典より) 本当の、根っからの狂人など、悪人など、そうそういないと思います。 (ただし「全く存在しない」とも思いません。それが先天性であれ、後天性であれ。)

温故知新 - 先人の教えを疑う自分を疑え -

先人の教えを学ぶには『郷に入っては郷に従え』と同じ謙虚さが必要かもしれません。 温故知新とは 過去の事象や学説をじっくりと学んだ上で、現状を知り、それに適した判断ややり方を見出し今後に活かすこと。 出典『論語』で原文は「子曰温故而知新可以為師…

嘘も方便 - 真実よりも優れた嘘もある -

「時と場合によっては嘘が必要なときもある」(故事ことわざ辞典より) 嘘をつくのはよくないことでしょう。 しかし厳密には嘘が悪いのではなく、それが相手の不利益に結びつくから悪いのです。

人を見て法を説け - それは誰にとって正しい言葉なのか -

「相手の性格や気質を考慮して、適切な言い方をせよ」(故事ことわざ辞典より) 厳密さや正確さを追求すると、結局何が言いたいのか伝わらなくなることもある。 こんなブログみたく「〜と思います」なんて言わずシンプルに断定するのも一理です。

自然淘汰 - 歴史という結果論が教えてくれる正しさ -

結果的にそれがより正しく、より環境に適していたから現在まで残っている。 自然淘汰とは 生物のうち、外界に適応するものは栄え、そうでないものは滅びるということ。 また、時代の流れと共に優良なものが残り、そうでないものは滅びるというように使われる…

郷に入っては郷に従え - 「いいから黙って従え」は理不尽ではない -

どんなにいいボールを投げても、相手にその気がなければキャッチボールにならない。 郷に入って郷に従えとは その場所にいるときは、その場所のルールに従うこと。 英語では“When in Rome,do as Rome does”と言う。 続きを読む このキーワードを含むブログを…

守破離 - より深く理解するためにこそ教えを破れ -

1. 守 : 例え「師の教えが間違っている」と思っても、師の教えを守る 2. 破 : 師の教えをある程度習得したら、今度はその教えを破る(他流派を学ぶなど) 3. 離 : 「1. 守」「2. 破」で学んだことを踏まえ、自己流へと離れて行く 守破離とは □ビジネス分…

顰に倣う - 他者の成功談を鵜呑みにしてはいけない -

物事の有用性は、その前提となる背景に依存するのだと思います。 顰(ひそみ)にならうとは 古代中国、呉に嫁いだ絶世の美女・西施の一挙一投足の振る舞いを、庶民がいちいちまねしたという故事から、考えもなしに人のまねをすることを言う。 続きを読む こ…

焼きなまし法 - 改悪なくして改革なし -

最善の模索、それはド近眼な人間が最も高い山の頂を目指すが如し 焼きなまし法とは 最適化問題のアルゴリズムの1つ。 続きを読む このキーワードを含むブログを見る