幸不幸

一切皆苦 - 思い通りにならない必然と、思い通りになる偶然 -

「この世界のすべてが、結局はすべて苦であるということ」(コトバンクより) ここでの「苦」とは「思い通りにならない」ということ。 この世界は、どうにもならない、自分の思い通りにならないことで満ちている。

負けるが勝ち - 勝つためにこそ負けられるか -

「争わないで相手に勝ちを譲ったほうが自分にとって有利」(故事ことわざ辞典より) 前回で議論の虚無性的なことを語っておきながら今回議論の話をするのもアレですが、 今回はあくまでも、互いに建設的な議論を模索することを前提とした上での話。

空観,仮観,中観 - その世界を創り上げているのは誰か -

いつもの如くわかりやすさ重視で、『空観,仮観,中観』“のような何か”について。 中観派とは インド大乗仏教哲学において、瑜伽行派(唯識派)と並ぶ二大潮流の1つ。龍樹「中論」の著作によって創始された。「般若経」の教えが基盤となっている。 続きを読む…

遼東の豕 - 自分の世界で辿り着いた正解に普遍性はない -

自分にとっての正解や価値あるものが、他者にとってもそうであるとは限りません。 遼東の豕とは 故事成語で、独り善がりでいるさま。偉ぶっているさま。 続きを読む このキーワードを含むブログを見る

人間万事塞翁が馬 - 目先の幸不幸にとらわれていないか -

伏線には計画的に張るものと“結果的に伏線と化すもの”の二種類があると思います。 人間万事塞翁が馬とは 故事成語の1つ。「人間の吉凶や禍福は予想ができない」ことを例えた言葉である。中国の前漢の武帝の頃に書かれた「淮南子」を典拠とする言葉。昔、中国…

足るを知る者は富む - 自身の欲望の際限なさを知る -

「満足を知る者は、貧しくとも精神的に豊かで幸福である」(故事ことわざ辞典より) 平和で、自由で、衛生的で、文化的で、自然に恵まれ、経済大国の現代日本。 見る人から見れば、この国は本来、既に十分楽園たりうるはずです。

禍福は糾える縄の如し - 不幸なくして幸福は定義できない -

「幸福と不幸は表裏一体で、かわるがわる来るものだ」(故事ことわざ辞典より) そうして、幸福も不幸も長くは続かない。 それは信仰の類いなどではなく、しっかりとした理由があると思います。

魚の目に水見えず人の目に空見えず - 自分の目を疑え -

「あまり身近にあるものは目に入らず、ありがたみもわからない」(JLogosより) 人間の認識や評価は相対性に基づいて創り上げられる。 それはつまり、相対性に乏しい対象は認識が難しいということでしょう。