個・集団

玉石混淆 - 目を背けるな、しかして真に受けるな -

情報の海で吹き荒れる批判の嵐、それらは一纏めに、一様に語っていいものではない。

虎の威を借る狐 - それが“虎の威”だと認識できているか -

例えば、このサイトとて“故事ことわざ”という名の虎の威を借りている訳で← 虎の威を借るとは 「借虎威」の書き下し文。「戦国策」の一説で、他人の権勢をかさに着て威張る小人のたとえ。 「虎の威を借る〇〇」という形で使われる。「狐借虎威(虎の威を借る…

木を見て森を見ず - 木を見てそれが森だと思い込んでいないか -

「物事の一部分や細部に気を取られて、全体を見失うこと」(故事ことわざ辞典より) どんな森林でも、探せば朽ちた木の1本や2本はあるでしょう。 朽ちた木を何本か見つけて「この森林は腐ってやがる…」などというのは筋違いです。

小異を捨てて大同に就く - 世界は自分を待ってはくれない -

互いに自らの誤りを認め、相手の正しさを尊重できる度量があることが前提条件ですが 不毛な議論を重ねるくらいなら、“議論をするために”ことを進めるのも一興でしょう。 小異を捨てて大同に就くとは 意味 小さな異見から離れて、大勢となっている同意見に従…

無理が通れば道理が引っ込む - 無理は通さず、しかし正義に驕るな -

「俺が何をしようが、お前には関係ないやろ!」…とは限らないのでしょう。 無理が通れば道理が引っ込むとは 理に合わないことが世にはびこる時は、道理にかなった正しいことは行われなくなること。間違ったことが堂々と行なわれると、正しいことが行なわれな…

塵も積もれば山となる - 目先の行動の先にある山は見えているか -

「小事をおろそかにしてはならないという戒め」(故事ことわざ辞典より) 人間、目先の塵を見つめ、観察するのは得意でしょう。 しかし、その塵が積もり、山となった姿を想像することは意外と難しいものです。

寄らば大樹の陰 - 数に惑わされず、内側まで見通せているか -

「頼るのなら、勢力のある者のほうが安心でき利益もある」(故事ことわざ辞典より) 自分がどんな集団に属し、頼るかは、時に死活問題ともなる重要なことですから、 実際、寄るなら大樹の方が良いでしょう。ただし、それが本当に大樹であるならば。

和を以て貴しとなす - 悪意のない敵まで作り上げていないか -

「みんなが仲良くやり、いさかいを起こさないのが良い」(故事ことわざ辞典より) 皆さんご存知、聖徳太子(が制定した十七条憲法)の言葉。 「仲良くする」とはつまり、「皆で共有できる利益を模索する」ということでしょう。

囚人のジレンマ - 利益のために利益を捨てられるか -

正直者が馬鹿を見る。しかし、皆が正直者でなくなったら、皆が馬鹿を見る。 囚人のジレンマとは ゲーム理論の用語。 個人に二つの選択肢(協力/非協力)が与えられた、二人の人間が遭遇するジレンマ。 個人にとっては、(自己の利益の最大化という個人にとっ…

魚心あれば水心 - 合わせ鏡が作り出す流れに呑まれていないか -

「相手が好意を示せば、こちらも好意を示す気になる」(故事ことわざ辞典より) この言葉、主体が自分か相手かなど、時代や出典によって微妙に意味が異なります が、少なくとも敵意剥き出しの相手に好意を示す人などそうそういないでしょう。